カメラと私を振り返る 最終回
好きなことをして生きる
カメラにどハマりし、それに不満を思っていた当時付き合っていた人との間にいさかいが増え、ある日、大喧嘩をした際に我を忘れてその時所持していた一眼レフの本体二台と、レンズ数本、コンデジ一台、中判カメラ一台を台所のシンクに投げ込み、水をぶっかけるという所業に出たのが2015年春のことである。
それからしばらくカメラに触れることなく淡々と過ごした。が、上記のような出来事が尾を引き、程なくして別れが訪れる。
水を浴びせられたカメラ達がどうなったかというと…
日本企業の技術力は恐るべきもので、コンデジは完全に死亡したものの、他のカメラはなんと生きていたのである。
再度、カメラを手にし身軽になった私は何も考えず、初めてコンデジを買った時のような気持ちでファインダーを覗くようになった。
2016年初頭、とあるセミナーを受けたことがきっかけで「私も、好きなことをして生きてみたい」という思いが膨らみ、その場で弾け、齢40にしてプロカメラマンを目指すことを心に誓ったのである。
プロとは何か…
- 専門家のこと。ある分野について、専門的知識・技術を有しているひと。
- そのことに対して厳しい姿勢で臨み、かつ、第三者がそれを認める行為を実行している人。
ウィキペディアより抜粋
有名になることも、それ一本で食っていけるようになれるかなんて全くわからない。けれど、自分が撮った写真で誰かが喜んでくれたり、何かしら感じ取って貰えて、その対価として報酬が貰えるのならば、これ以上に自分が幸せを感じ、心の充実を得られることは他に無い。
失敗するかもしれない。けれど、それを恐れて何もしないでいたなら、私は大きな後悔をすることは目に見えている。失敗してもいい。それでも残るものは必ずあるはずだから。
やっと見つけた目標に向かって、小さなことからコツコツとやっていこうと思うのです。
ほな、また。